今回はタイトルにある通り私自身がシステムエンジニアになると決意してから約10ヶ月で都内のフルリモート・超ホワイトIT企業に就職した経緯についてお話していきます。
私自身、学生の頃から進路や働き方について悩むことが多かったのですが、最終的には経験なし・コネ無し・学歴無しの3無しで正社員としてシステムエンジニアになることができました。
これからお話する私の具体的な経験に再現性があるかどうかと問われると、非常に疑問が残りますが、私が就職に至るまでのキッカケと仕事や人生に対する考え方に触れることでこれからチャレンジする人やネットのネガティブな情報を見て諦めかけている人の役に立てるかもしれないと思ったのでこの記事を書いています。
IT業界に就職や転職を考えている方は、ここに書いてある方法をそのまま真似しようとするのではなく、自身の環境に照らし合わせながら「自分には何ができるか」を考えながら、ぜひ読んでみてください。
- IT系の仕事に興味がある学生
- 現在はフリーター・ニートで学歴はないけど正社員としてIT分野で働きたい方
- 就活生・就活浪人中の方
- 大学を休学し独学でプログラミングを学び、優良IT企業内定をいただく。
- 元 ホワイトIT企業正社員 システムエンジニア フルリモート勤務
- 現フリーランス WEBメディア運営・個人教師
当時の状況
当時は諸事情により大学を休学中していました。
休学してからは「何者でもないが何者にでもなれる」そんな心持ちで日々を過ごしていました。
オンラインゲームで海外の友人を集めてチームを作り英語を使ってアジア大会に出場したり、社会経験として様々なアルバイトをやりました。(集団塾、家庭教師、引っ越し、飲食、ホームセンター等)
決意に至るまで
一念発起
言葉通り「一念発起」です。そのきっかけになった人がお二方いらして、どちらも偶然か必然か医学に精通しておられる方です。
お一方が医療を届ける認定NPO法人ロシナンテスの川原 尚行先生。
そしてもう一方が世界で活躍する鍵穴手術の考案者で脳外科医の福島 孝徳先生です。
彼らの仕事にかける「情熱」や仕事に対する「芯のある特別な想い」を知ったときに、「今自分は何をしているんだろう」「もっと自分の人生と向き合い自己研鑽をしなければ」といった思いに至り、大きな動機づけになりました。
もう少し詳しくお伝えしたいのですがこの場では全て語りきれないので、下記にロシナンテスの公式HPと福島先生の公式サイトへのリンクを載せています。気になった方はぜひ一度ご覧ください。
自分を動かすもの
ヒトは目の前の報酬や自分だけが得をする報酬を目標としてしまうと、一時的な意欲は高まりますがすぐに気が変わったりやる気を失ってしまいます。しかし、それが大きな目標で、なおかつ直接自分に関わりのある人、そして間接的に繋がりのある人、画面の向こう側の人、さらには国や世代を越えた人々のために「何を与えられるだろう」「残してあげられるものは何だろう」と考えると人生の方向性や目指したいものが次第に定まってきたように思えます。
また、今お伝えした内容の裏付けになりますが少し前に「認知的焦点化理論」というものが心理学者や有名大学の教授によって唱われていましたが聞いたことはありますか?
どんなものかというと、図を見ていただくとすぐに分かると思います。
「自分だけでなく他人のために」「目の前のことだけでなく将来のために」このように考えて日々を過ごすことで、運が良くなるという理論です。運と言われると非科学的に感じるかもしれませんが、実際に周りの人をこのグラフに当てはめてみれば信用できる理論ではないでしょうか。
自分のことだけ、目の前のことだけ考えていると良い人が寄ってくることはありませんから、結果的に運が良くなるはずがありませんよね。
自分を活かすための自己分析
就活生や転職を考える人なら誰もが一度はやったことがある「自己分析」これは就活で使う履歴書や志望動機書に書くような形式的なものではなく、「本当の自分はどういう性格なのか」「強みと弱みは何なのか」といった人生を充実して過ごすための広い意味での自己分析です。
以下のことについてできるだけ詳しくノートに書き出してみましょう。
- 自分の経歴
- 人生の中での起こった大きな出来事
- その出来事によって考え方がどう変化した?
- 自分の強みを活かせたシーンは具体的にどんな時?
- どんな人と一緒にいるときに自分が活躍できた?
自分が得意なことや好きなこと、熱中できること、逆に自分の苦手なこと、苦手なタイプの人などを具体的に書き出してみましょう。自分の性格を深く知ることでマッチする職場や同僚、場所、恋人など自分が生きやすい環境を創り出すことができます。
決意から就職までにしたこと
環境を整える
まずは環境からです。環境といっても色々ですが例えば身の回りの道具、特にシステムエンジニアを目指すならパソコンやキーボード、インターネット環境、等のIT機器は整備すべきでしょう。
私は現在も仕事で使っているMac Book Proを購入しました。コーディング用に買いましたが、プログラミングよりオンライン面談や執筆活動などの外出用のパソコンとして重宝しています。(※私の現場や経験者の話を聞く限りではプログラミングではwindowsが使われる場面が多いように感じました)
当時は何よりも「絶対に自分はシステムエンジニアになるぞ」というモチベーションの活力になっていました。
情報技術者試験に合格 ITパスポート(国家試験)
ITの国家資格(情報技術者資格、通称ITパスポート)を取得しました。こちらはITに関しては入門レベルですが、プログラミング的な思考や数学の基礎的な内容に加え、会社の経営、チームマネジメントなど多岐にわたる分野について出題されます。
これらは実際に企業に就職したあとプログラマーではなくいわゆるマネージャーや経営者などの上流工程に進むと必要となる知識なので、社会人として学んでおいて損はないと思います。
こちらに業界未経験から情報技術者試験に合格したときのことをまとめているので、ITパスポートに合格したい方や興味のある方、おすすめの参考書が知りたい方はぜひ読んでみてください。
独学でプログラミングを学ぶ
WEB上でプログラミングを無料で学べるサイトや学習動画サイトがあったので、それらを活用して基本のキを学びました。通常プログラミングを始める際に最初につまづくのが「環境構築」ですが、環境構築なしで学習用サイトではいきなりコードを書いてコンパイル(人間語→機械語)をしてプログラムの動きを確認することができます。
プログラミングと言えばよく映画で見るようなそれっぽいモニターに移し出されたプログラムをひたすら書いていくイメージがありますが、”プログラムを書くまで”が初心者にとっては非常に難しくここで諦めてしまった人も多いのではないでしょうか。
今は優れた学習サービスを利用できるのでスタートする際の障壁が少なくなっています。利用できるサービスをフル活用しましょう。
私は無料の学習サイトで学ぶ他、レトロゲーム作成者の方Youtubeやニコニコ動画にUPされていた「【Java】ゲームプログラミング超入門」という超大作シリーズを見ながら見よう見まねでゲームを作ったりしていました。こちらは自分のPCで環境構築から始めなければならなかたったので大変でしたが、今では「苦労が現場で役に立ったな〜」と思います。
【Java】ゲームプログラミング超入門 Part01 ~ニコニコ静画より~ (Part 116まであります)
動画作成者のTwitterはこちら
現場では原因か分からない問題が頻繁に発生して、その都度自分で調べて解決していく必要がありました。その時に「独学で苦労した経験」が活きてくるはずです。
プログラミング勉強アカウントで繋がる・情報収集・自己アピール
Twitterでプログラミングの勉強用アカウントを作成し、毎日その日の成果をツイートしていました。その界隈にはITエンジニアの需要増加に伴い、駆け出しエンジニアの方(未経験からITエンジニアを志す学生や転職希望者)が大量発生しているので未経験でもすぐに自分と同じくらいか高いレベルの方と繋がることができます。
同じくIT業界で働くことを目標にしている彼らがどんな取り組みをしているかを知ることで、自分の活動の方向性を修正したり、ITエンジニアの中でもフロントエンドやバックエンド、インフラエンジニアなどの職種を絞ったり、現役エンジニアや玄人の方達からアドバイスを頂いたりと有益な情報交換ができました。
注意してほしいのは、その界隈には情報商材を売りつけたい輩がゴロゴロいることですね。インターネットに慣れている方なら発信内容を見ていればある程度検討がつきますが、その道のプロの人もいるので、気を抜くと自分も騙されそうになったりします。世の中うまい話が誰でもアクセスできるネット上に転がっているわけがないので、地道に自分のステップを踏んでいってください。
ITエンジニアで稼ぐにはそれなりの覚悟・継続・努力が必要です。
プログラミングスクールに行く
独学だけでプログラミングをやってきましたが、ひとりで学ぶ限界を感じたのと現場経験がないことがネックだったのでどうしても経験豊富な方から現場で必要なスキルや実際の働き方についてじっくりと教えてもらいたいという思いがありオンラインでマンツーマンのプログラミングスクールを受講することにしました。
当時も既にスクールがたくさんあり、いろいろ迷ったのですがどこも「無料体験」や「無料面談」というのをやっているので、有名どころからマイナーなスクールまで片っ端から申し込みしました。おそらく1週間の間に様々なスクールの面談と無料レッスンを詰め込み、毎日の面談と体験を通してそれぞれのスクールの良さと特徴を比較しました。
実際にお話をしたりレッスンを受けてみると、HPで資料を見ただけでは分からないレッスンの雰囲気や、受講スタイル、専属講師の話し方・人柄など多くの情報を得ることができました。個人的には生徒同士の横のつながりがあるかどうか、卒業後のサポートは充実しているか、具体的にどのようなサポートがあるかについて注目しました。
とくにマンツーマンとなると、担当してくれる人によって雲泥の差があると感じていたので、とにかくいろんなスクールの講師とお話をして慎重に決めました。
結局私は大手ではなく規模の小さめなスクールに行くことになりました。その決め手は2つあり、1つは担当者とお話する中で、自分がこれからシステムエンジニアとして就職し、その後のステップアップについても真摯に相談に乗っていただけたことでより具体的な将来像が浮かんだことです。プログラミングを学んでいく過程で、将来像を明確に描けるかどうかはモチベーションを維持する上でも大きな問題ですよね。
そしてもう1つの決め手は専属講師の方が元々大手通信会社でゴリゴリのIT業務経験があり、今は独立してシステムエンジニアの事業を行っている社長さんだったということです。私は将来的に独立することを視野に入れていたので社長としてのマインドや考え方、独立するタイミングなどプログラミング以外のことについても質問ができるのは私にとって非常に魅力的でした。
本を読み漁る・一ヶ月100冊チャレンジ
これまで偉大な功績を残した人や成功者が「若い頃に本を読みまくった経験」がある人が多いのを知っていたので昔からいつか自分もやってみたいと思っていました。
本と言っても多くのジャンルがありますが私が読んだのは、偉人の伝記、ビジネス書、話し方や心理学などの分野に関連する本です。どれくらい読んだのかというと、一ヶ月に100冊読みました。
「そんなに読めるの?」と思った人もいるでしょうが、本当に読みました。その中で1つ気づいたことがあり、同じジャンルの本を読んでいると「内容がどれも似通ってる」んです。ですので同じジャンルの本を15冊ほど読めば、目次を見ればある程度内容が想像できるようになり読むスピードが上がります。
また、本の内容をざっくり2つにわけると「筆者の主張」と「主張を支えるための体験談・たとえ話等」に分かれます。筆者の主張を先に読んでおけば、「主張を支えるための体験談・たとえ話等」を隅々まで読む必要はありません。
それは何故か言うと100冊チャレンジを始める際に読書の目的を明確にしていて、読み物として楽しむのではなく「自分が社会で活動する中で活かせるものはなにか」「新たにビジネスを展開していく上で大切な考え方は何か」を知るために読んでいたからです。
100冊チャレンジを終えたあとの成果としては、物事を考えるときのモノサシ(基準)が増えたことが挙げられます。よく「課題を多面的に捉えて解決する」という言葉がありますが、これを言い換えれば「多くの判断基準を持ち合わせて、その状況において最善の解決策を模索していくこと」となります。
いろんな筆者の主張とその表現方法を知ることで、その人が何を軸に生きているかを垣間見れた気がします。成功者や偉人の軸は決して一言で言い表せるものではありませんが、その輪郭をぼんやりとイメージできるようになりました。
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まとめ
この記事を最後まで読んでくれた方は、これからIT分野への就職や転職を検討していたり既に活動を始めている方がほとんどだと思います。
私自身も当時は、自分の働き方や人生の方向性について悩んでいた時期がありました。そういった時に活躍している方の成功体験記事を読んで、「同じように迷った時期があるんだな」と共感したり「自分にもできるかも」と励みにしたり「これは自分の生活にも活用してみよう」と知らない誰かの成功体験や経験談を鼓舞していました。
この記事がそういった誰かの勇気になったり些細なキッカケになってくれたら本望です。
悩む時もあると思いますが、なによりもとにかく行動してみてください。あなたを変えられるのはあなただけです。