【実経験から比較】正社員 フリーランス フリーター

目次

フリーランスを一言で表すなら?

現在私はフリーランスとして活動していますがフリーランスを一言で言うなら「まったりそして充実」です。
「まったり」は心理状態を表していて、「充実」は時間的に充実しているという意味を込めてます。

つまり、時間的な余裕は多くはないけれど、心理的にはまったり過ごせているということです。フリーランスは「会社から解放されて時間や場所に囚われない生き方!」という風に言われることがありますが、実情はそんなに優しいものではありません。

私はフリーター、正社員、フリーランスいずれも経験があるので実経験を元にどんな特徴・メリット・デメリットがあるのかまとめてみました。

比較表

まずは下の表をご覧ください。それぞれの働き方で重要なポイントとなる項目を選び出し、3段階で評価してみました。

正社員フリーランスフリーター
雇用関係の有無
収入
安定
福利厚生
人間関係
ライフリスクの低さ
やりがい・評価
成長
社会的地位
自由な働き方(時間・場所)
自主性

では各項目について解説していきます。

雇用関係の有無

これは正社員・フリーランス・フリーターの定義に関わります。正社員とフリーターは会社と雇用関係を結んでいます。雇用する側と雇用される側の立場がはっきりしています。そして正社員とフリーターの収入は基本的に「給与」と呼ばれます。給与とは雇用主から支払われるものです。

対してフリーランスの場合は個人や企業と業務契約や請負契約を結びます。形式上は対等な関係性であり、どちらの立場が上ということはありません。

収入

収入に関していえば正社員が高い傾向があり、フリーターは低く、フリーランスはその人次第で大きく幅があります。後述する福利厚生とも関わってきますが、正社員の場合は社会保険や労災保険、年金や退職金制度などの経済的な手厚いサポートがあります。

対してフリーランスの場合、2022年の段階では保険料や年金など全額実費で支払う必要があります。正社員の手取りが20万円の場合、同じような生活を送るためにはフリーランスの場合約30万円ほどの収入が必要です。

安定

正社員の場合は月給制となっていて毎月固定の給与が支払われます。会社が倒産しない限りは収入が保証されているので、ライフプランも立てやすいでしょう。

フリーランスの場合は、仕事をすれば収入は増えますが病気や怪我などで仕事をしなかった時は収入はなくなります。収入の保証がなく、毎月決まった金額が振り込まれることはないことは想像以上に大きな負担を感じました。不安定による心理的な負担や経済的な見通しを立てづらいといった様々なデメリットがあります。

福利厚生

社会保険や労災保険、厚生年金などは正社員にはあってフリーランスにはないものですね。最近はフリーランス専用の社会保険の導入の動きも活発になってきましたが、まだまだ黎明期といった様子で誰もが使いやすい社会保険として整備されるまではしばらく時間がかかりそうな印象です。

自由な働き方が推奨されだしたのはここ数年のことですので、実質的な整備が追いついていないと言えるでしょう。依然、会社員優遇社会です。

人間関係

会社勤めの場合は、良くも悪くも同僚や上司部下を選ぶことはできません。関係が悪くなったからといって自由に部署異動できることもなく、一番のストレスの原因となっていることでしょう。

一方フリーランスの場合は、仕事相手を選ぶことができます。一度仕事をしてみて、契約を反故にする相手だったり関係性が悪くなってしまったその後一切、一緒に仕事をしないという選択ができます。また、いつでも切り捨てができるという点においては、多くの人と気軽に関わることもできるとも捉えることができるので、その結果良い人間関係を様々な場所で構築することもできます。人間関係によるストレスは大幅に軽減されるでしょう。

ライフリスクの低さ

正社員の場合はライフリスクが少ないです。来月の給与が保証されているので、「来月はお金がないから生活ができなくなるかも・・・」なんてことはありません。また、出産・育児・介護においても必要なお金がもらえたり、休暇をもらえる会社が多いです。

フリーランスの場合は、収入が安定していないので出費が重なるタイミングに備える必要があります。出産・育児・介護などのライフイベントであっても休めば収入は減り、手当が支給されることもありませんし、保険料などは継続して支払わなければなりません。

やりがい・評価

会社で働く場合は、その環境によるでしょうし、納得できる形になるかどうかは完全に運任せです。真面目に仕事に取り組む人より上司へ媚びへつらう人の出世が早かったり、成果を出したのに昇進できないなどなど。

フリーランスの場合は成果が数字として現れて、それがそのまま収入となります。すなわち、働いた分だけ収入を増やすことができ、お客さんからの評価もダイレクトに受けることとなります。

成長

正社員は会社の発展のために、精一杯仕事に取り組み成長する人もいれば、年功序列制度にあぐらをかいてサボる人もいると思います。

フリーランスの場合は社会の荒波に独りで立ち向かうため、あらゆるスキルが必要とされ自ずと成長するでしょう。現状維持は衰退と等しいとも言えるので、「常に成長し続ける」という気概がなければ仕事がなくなるという側面もあります。

社会的地位・信用

正社員の社会的地位・信用は高いです。クレジットカードの作成やローンの申請などは正社員の中でも大企業や医師・弁護士などの士業の方が圧倒的に有利です。

フリーランスはまだまだ社会的信用はありません。しかし社会的地位に関しては、専門分野を極めることでその業界内で一定の評価を得ることができれば認められることもあるでしょう。

自由な働き方(時間・場所)

正社員やフリーターの場合は会社が指定した時間、場所を守らなければなりません。もちろん身だしなみも社内の規定に従う必要があります。最近では「東京都丁の職員が冬季のタートルネック着用を義務付けられる」など、自由・人権について考えさせられる規定も存在します。

一方フリーランスの場合は、すべて自分の意思で決めることができます。業務時間が決められていないので、中には遊んでいるように見えて仕事をしているといったフリーランスの方も大多数いるでしょう。当人の生き方や日々の暮らしそのものが営業活動にもなりうるので、「日常生活=仕事」とも言えます。その代わり自己管理ができなければ仕事がうまく進みまないので自由と一緒に責任を背負って仕事に取り組みましょう。

自主性

正社員の場合は基本的に業務を会社から割り振られるので、決められた範囲の仕事をこなせば役割を果たすことができます。

フリーランスの場合は、営業や経理、実務すべてを自分でこなす必要があります。業界のコミュニティに参加して繋がりを作り、継続して案件を受注できるようにしなければなりません。ニュースに目を通して社会の動きやどんな需要があるのかにもアンテナを張っておくと良いでしょう。

フリーターの場合は、自主性が求められることはほぼありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。フリーランスにとっては未だに厳しい環境と言わざるを得ませんが、人生100年時代や副業という言葉が飛び交う現代は、働き方に対する時代の転換期を迎えていると言えます。

現在注目を集めいているフリーランスについて私が伝えたいことは、安易にフリーランスを選ばないようにということです。何かと会社員が優遇されているのが今の日本社会なので、数々のメリットを捨てでてもフリーランスになって実現したいことがある人、もしくは性格や病気等によるやむを得ない事情で会社員ではやっていけそうにない人が選択肢として考えるのが良いでしょう。

時間や働く場所は自由ですが、世間一般の「縛られずに自由に働く!」というイメージだけが先行している気がします。

それぞれのメリットやデメリット、ベネフィットを考えあなたに合った生き方・働き方を追求してみてください。

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