アドラー心理学 嫌われる勇気

目次

アドラー心理学 嫌われる勇気 を要約してみた。

全世界でシリーズ累計600万部突破の名書、「アドラー心理学 嫌われる勇気」の要約をしてみました。

この大ベストセラー作、本屋によく足を運ぶ方だと必ず目にしたことがあると思います。

アドラーとは三大心理学者のひとりと言われています。

私はYoutubeで「中田敦彦のYoutube大学」と「サラタメさん」が「嫌われる勇気」について解説した動画を見たので、その内容をざっくりと解説していきます。

アウトプットすることで自分の中に落とし込むのが目的なので、じっくり理解したい方は上記のリンクから動画を見てみることをおすすめします。中田敦彦さんの動画は28分、サラタメさんの動画は15分ほどです。

嫌われる勇気?

さっそくですが、嫌われる勇気とは何でしょう。。人間誰しもできることなら嫌われずに生きていきたいものだと思いますが。(野球選手のイチローさんは嫌われるとゾクゾクする、うれしいって言ってたな。。)

たぽ

へー僕は嫌われたくないけどね。。

普通はそうだよね。ではこの本で言われている嫌われる勇気とは一体何なのか、さっそく解説していきます。

まず、結論からいくとこの本では我々の悩みその対策について次のように定義しています。

悩み →  ●我々の悩みはすべて人間関係によるもの

対策 →  ●承認欲求を捨てないといけない

うーん、まだ良くわからないので早速内容に入っていきます。

本書要約

1.全ては原因論ではなく目的論

原因論と目的論ってなんじゃら。

アドラーの理論は目的論です。目的論とは「人の行動には原因なんてなくて、あるのは目的だけ。」ということです。

たとえば、「自分が今こんなに臆病な正確になったのは、過去にいじめられた経験があるから。」と思っている方は、原因論で考えていることになります。

これを目的論で考えると次のようになります。

「今こんな臆病な性格でいるのは、臆病な性格を克服して果敢に挑戦する性格に変わるのが面倒だから。」

つまり、原因論では「今のままが楽だから過去のことせいにしてるだけ。」ということです。

目的論で考えれば未来は自分次第で変えられる、過去なんて気にする必要がないと思えませんか?

たぽ

確かに過去のせいにしたところで、問題は解決しないけど
未来を変えようと試してみれば問題が解決できるかもしれないね!

2.課題の分離

まずは、すべての悩みは「人間関係」ということです。

そして、その悩みの原因となっている課題を「自分の課題」「他人の課題」に分離します。

自分の課題というのは自分でコントロールできる課題です。

例えばとある絵描きさんがいたとします。彼はネットオークションで自分の絵を販売します。でもその販売価格はその絵が欲しいと思う熱烈なファンがいるかどうか、どれほどの熱量で欲しいと感じるかによって大きく異なります。

自分の絵を売って儲けようと考えるのは自分ではコントロールできないことなので、これは自分の課題ではありません。

「ほとんどの課題はあなたの課題じゃない。」

また、本書の中では「褒められようとしてはだめ。」と言ってます。日本では褒められるために頑張ってしまう人多いのではないでしょうか。

これは賞罰教育をしてきた日本の文化があるから、仕方ないところもあります。ですが、これは大きな問題です。

例えば褒められるために学校の宿題に一生懸命取り組む子がいたとします。褒めてくれる先生がいれば、もっと褒められようと勉強を頑張るかもしれません。

しかし、長い人生を考えた時、その褒めてくれる先生はいつも隣にいるわけではありません。大学なんかは特に、学生のために授業を行ってる教授は少なく、研究のついでにやってるような親切心のない教授が多いのではないでしょうか。

そういった時に「褒めてくれる人がいないから、じゃあ勉強頑張るのやめます。」となると、あなたの行動は他人が決めていることになります。

これは自由ではありませんね。

たぽ

たしかにそうだね。周りの人に左右されちゃうのはやだな。。

そもそも「褒める」とは能力の上の人が下の人に向かって行う行為です。本内容では、「褒められようとすること」そして「褒めること」どちらもやってはダメだと書かれています。

「褒める」ことで潜在的に上下関係を意識させてしまうからです。この縦の関係は作るべからず。横の関係を作ろうということですね。

では「褒める」ことがダメだとしたらどうすればよいか。横の関係を作るには感謝することです。

そうすることで、他人に評価を気にせず本当の自由を手に入れることができるのです。

3.ゴールは「共同体感覚」

幸福とは「仲間に貢献できてる感覚」。それこそが幸福、それだけが幸福です。

「競争」をしてはダメです。なぜならば、競って勝たなければ自分には価値がない。勝つか負けるかで人の価値を評価してはいけません。

すべきことは「自己受容」です。自己受容は自己肯定とは違います。

自己肯定の場合、「ほんとうは自分は60点。だけど100点になろうとする、 100 点に見せようとすること」です。

自己受容とは「60点の自分をそのまま受け入れること」です。

無理をせず、ありのままを受け入れることで共同体感覚を得ることができるそうです。

自分自身に対する認知なので、これまでの経験すべてが判断材料となりこれをたった1日で変えようなんてことはとても難しいです。

まずは今の捉え方が「自己肯定」に縛られていると感じている方はぜひ「自己受容」に変えていこうとトライしてみてください。

まとめ

要所だけを掻い摘んで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
まとめでは各項目のキーワードを一緒におさらいしましょう。

キーワードのおさらい

  • 原因論ではなく結果論
    • 人の行動には原因なんてなくて、あるのは目的だけ。
  • 課題の分離
    • 悩みの原因となっている課題を「自分の課題」「他人の課題」に分離しよう。
      • 「ほとんどの課題はあなたの課題じゃない。」
  • 共同体感覚を目指す「自己受容」
    • 「60点の自分をそのまま受け入れること」

考え方次第で未来は180度変わる

これは私がアドラー心理学を読んだ後に感じたことです。よくアイドルの破局やバンドの解散理由で「価値観の違い」という言葉が使われます。目に見えないけれど、とても大事な「価値観」。それは物事の捉え方や考え方が集約されたものです。

ストレス社会の中でも自分らしい生き方をしていくために、「アドラー心理学」をヒントに自分に合った価値観を見つけてみてください。

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