【現役家庭教師が解説】こんな子が家庭教師で伸びる!

筆者は家庭教師として、継続的に毎日1~3件の案件を受け持ち指導しています。今回はそんな私が指導をしながら感じる「家庭教師が合う生徒とそうでない生徒の特徴」についてお伝えしていきます。

この記事はこんな人におすすめ
  • お子さんを家庭教師に依頼するかどうか迷っている方
  • 家庭教師で実際に成績が伸びるかどうか不安な方
  • 集団授業の塾が合わないと感じている方
目次

家庭教師をつけると伸びる生徒の特徴

ここでは通学塾などの集団授業でもなく、字のきれいな先生が丸付けしてくれる通信教材でもなく、動画学習でもない「家庭教師」を選ぶと伸びる生徒の特徴を挙げていきます。

  • 学習意欲が高い
  • 勉強は嫌いではないが、計画を立てるのが苦手
  • 1対1のコミュニケーションを楽しめる
  • 宿題に取り組む意欲がある
  • 過去に学校の授業でつまづいてから成績が伸び悩んでいる

それでは以下に詳しく解説していきます。

学習意欲が高い

学習意欲が高い生徒は完全個別指導の家庭教師をフル活用することができます。

学校のテストで既に高得点がとれている生徒は学内の授業では物足りなさを感じているかもしれません。そういうお子さんで、コミュニケーションに問題がない場合は個別指導をおすすめします。

集団授業ではどうしても個々の能力によって指導レベルを変えることはできないので、だいたいクラスの真ん中あたりのレベルで授業をせざるを得ません。理解力のあるお子さんの場合は、応用力が試される難問に挑んでもらい、さらに高いレベルを目指せる場合があります。

個別指導の場合は、生徒の理解度を正確に把握することができるので、お子さんの力を最大限発揮できる問題選定ができます。

また、自ら「家庭教師に教わりたい」「塾に通いたい」と言い出しているなど、学習に対して積極的なお子さんも成長が著しいです。

勉強は嫌いではないが、計画を立てるのが苦手

範囲が限定される定期テストでは計画なしで得点できるお子さんでも、高校、大学受験となると長期の計画づくりが必須です。夏休みの計画を作るのが苦手なお子さんも多いことでしょう。

そういった場合は家庭教師に学習計画を作成してもらいましょう。面倒見の良い家庭教師の場合は科目指導だけではなく、学習計画の作成や進捗管理、宿題作成など学習を効率的に進める上で発生する副次的な課題もカバーします。

特に受験を控えたお子さんの場合は、受験に詳しい家庭教師に進路相談にのってもらえるので、受験に向けたスケジュールを意識しながら高いモチベーションを保ち、日々の学習に取り組むことができます。

1対1のコミュニケーションを楽しめる

集団授業ではないにしろ、家庭教師もひとりの人間なので最低限のコミュニケーションは必要です。生徒と家庭教師の間で良いコミュニケーションがとれることで、相乗効果で成績も上がりやすくなります。

普段、大勢に囲まれているとうまく喋れなかったり質問できない性格のお子さんでも、親子との会話はうまくできているなど1対1のコミュニケーションがしっかりとれている場合は問題ありません。

家庭教師側もコミュニケーションには特に気を使っていて、学校生活や趣味の話などを交えながら楽しく授業をすることを心がけています。

宿題に取り組む意欲がある

まずは学校の宿題をきちんとこなせているかどうかを確認してください。できている場合は問題ありませんが、もしできていない場合は、「(能力的には)できるけどやっていない」のか「理解が追いつかずにできない」のかを見極める必要があります。

宿題に取り組む意欲がある人であれば、内容を理解することで宿題の問題が解けるようになるので、家庭教師をつけることで理解度UPと共に学習量が増え、自然と成績も伸びていきます。

逆に「(能力的には)できるけどやっていない」パターンの場合は難ありです。通常家庭教師では、週1、2回の数時間という短い時間で指導をしているので、本人の家庭学習への取り組み方によってどうしても学力差が開きます。宿題に取り組む姿勢がないお子さんであれば、学力UPを望むのは難しいでしょう。なぜ宿題に取り組めていないのか、原因が分かると解決の糸口が見い出せます。

私は必ず宿題を出します。本人のレベルによっては英単語や漢字などのミニテストを実施します。これらの課題に真剣に取り組んでくれる人は順調に成績が伸びています。実際にこれまで家庭学習の習慣がなかったお子さんでも、宿題やミニテストに取り組んでいる子は、テストで8~9割超えを取れるようになっています。

過去に学校の授業でつまづいてから成績が伸び悩んでいる

みなさんの中にも、「ある単元でつまづいてから授業についていけなくなった経験」はございませんか?特に顕著なのが数学・英語です。

数学と英語は社会や理科などの暗記科目と違って、これまでに習った単元の積み重ねで学習していきます。序盤でつまづいてしまうと、その上に新しい単元を積み上げていくことは非常に難しいです。

こういったつまづきをお持ちのお子さんの場合は、分からなくなった箇所までゆっくりとさかのぼり問題点を解消してあげる必要があります。これこそ、個別指導だからこそひとりひとりに時間をかけて解決できる問題なのでぜひ家庭教師を検討してみてください。

学力と密接に関わる家庭環境について

お子さんの学習については、本人だけではなく周りの環境も大切になってきます。特に親御さんの教育方針はお子さんのやる気や集中力、自主性に密接に関係してきます。

無理に勉強させない

これまでに多くの生徒を実際に指導してきて悲しい境遇に感じるのは、「半強制的に子供に勉強させていて、子供がイヤイヤながら勉強しているパターン」です。うまくいきません。もちろん親心としては良い成績をとって良い大学に行ってもらいたいと願うものですが、「本人の気持ちや動機」を無視して「とにかく勉強しろ」といった態度の親御さんの場合、自ら進んで学習することが難しく、逆効果となってしまいます。

生徒の成績が伸びやすいご家庭では、お子さんに無理に勉強をさせようとはせず、自然とやる気がでる仕組みを作っています。成績が良ければ褒めてあげる、悪くても叱ったりせずに寄り添ってあげるような親御さんが多いです。

そのほうがお子さんが良い意味でフラットな心理状態で授業に臨めるので、勉強している内容に興味を持ち授業中にもたくさん質問してくれます。人間誰でも自分からやりたいと思ったことには本気になれるものです。親御さんは焦らずにお子さんの学習意欲を駆り立てる意識で接してみてください。

教材や学習機関は1つに絞る

成績が伸び悩んでいる生徒の机には、教材が山のように積んであったり複数の塾や家庭教師をつけていることがあります。

複数の問題集をやるより、1冊を極めるほうが良い」とよく言われます。もちろんどの教育機関・問題集でも良いということではありませんが、十分に検討した上で必要なものだけに絞ったほうが断然良いです。

なぜなら、お子さんやご家庭にとっても宿題やスケジュール調整などの事務的な要素が増えてしまうことで、いちばん大事な授業に集中できなくなっている場合が多いです。また家庭教師の場合は、相性の良い先生が見つかれば一任するのがベストでしょう。お子さんにとっては継続して同じ先生に勉強を見てもらうことで、心理的な安定を得ることができます。

思春期であるお子さんにとって精神的なフォローは欠かせません。ゆっくりと落ち着いて学習に取り組めるよう、学習期間や参考書は「必要十分」で取り組むようにしましょう。

まとめ

現役家庭教師である私が家庭教師を利用すれば伸びるお子さんの特徴について解説してみました。プロの家庭教師として、「どんなお子さんでも成績を伸ばす」というのが前提にあるのはもちろんですが、やはり本人の性格や素質が環境に適しているかどうかは重要な要素になります。

家庭教師を依頼することになって相性の良い先生に当たり、最高の学習環境を用意することができれば「これほど有意義な時間の過ごし方はない」と言っても過言ではありません。1対1だからこそ伸ばせる能力があります。お子さんが良い家庭教師に巡り合い、最高の学習環境を手に入れることを願っています。

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