【2023年 最新版】 英会話攻略法〜限界英会話教育 in Japan〜

「日本の英語教育は終わってる」

いきなり刺激的なセリフを用意しましたが、この言葉に共感した人がどれほどいるでしょうか。私もその一人です。義務教育で一体何時間かけて英語に触れてきたのでしょうか。そして英語でコミュニケーションがとれる人は全体の何％いるのでしょうか。恐ろしくて調べたくもありませんね。

と言いつつも、Yahoo知恵袋にて興味深い質問があったので、気になる方は御覧ください。

何故日本って優秀な人材とかでも英語が話せる人がこんなにも少ないんでしょうか？ – Yahoo知恵袋

また、文部科学省も義務教育における英語科目の課題を認識しているようで、小学校〜高校における新学習指導要領には英語の学習量の増加が反映されています。

中学校学習指導要領（平成 29 年告示）解説　外国語編 文部科学省

小・中・高等学校 新学習指導要領の変化 ＜英語＞　株式会社ラーンズ作成

また、Youtubeでも大人気の英会話教室「ニック式英会話」主宰のニック・ウィリアムソンさんは、著書の「話せる英文法」の中で日本の英文法の教え方の問題点について、日本人が英文法に対してネガティブなイメージを持っている理由を「中学・高校の英語の授業や受験勉強で、楽しくなくて、ネチネチした、細かくてつまらない、お堅い勉強をさせられたから」と述べています。

これには実際に義務教育や受験勉強で英語を必死に勉強してきた私としても共感せざるを得ません。

話せる英文法 ネイティブの生きたフレーズで31のエッセンスが脳に染み込む

私は実際にこの本を読んでみましたが、ネイティブと自然に英会話をするための秘訣がふんだんに込められていて、英会話に行き詰まりを感じた時に本中に登場するフレーズを声に出して使ってみたりそのニュアンスを意識することで、英語ネイティブが持つ感覚をそのままの形で吸収することができた気がします。

さて、本気の英語学習となれば、現地に飛び込むスタイル（留学やホームステイ等）が主流でしたが、インターネットの登場によって海外がより身近に、そして手軽にアクセスできるようになりました。インターネットを駆使すれば日本国内、もっと言えば自分の部屋にいながらしてまるで留学をしているかような環境「疑似留学」を創ることが可能になりました。

私もこれから紹介する方法で英語学習をしているので今回それらの方法をお伝えしていきます。

現状の英語学習の問題点

まずは、何が原因なのかを知ることからスタートですが、ここでみなさんに1つ質問です。

英語に1日何時間触れていますか？

机に向かって英語の長文を読んでいる時間、英会話講師と対話をしている時間、通勤時間に英単語を覚えている時間などなど。30分だけの人や1～2時間、3～5時間、6時間以上の人もいるかもしれません。

厳しいことを言うようですがこれだけは1つ言わせてください。こんなもんじゃ全然足りません。最低でも1日12時間は必要です。「12時間なんて無理」「仕事をしながらは物理的にできない」「そこまで英語学習に費やす気はない」といった声が聞こえてきそうですが、実はそんなことはありません。誰でも可能な再現性のある方法を今回はご紹介します。

1日12時間　英語を学習せよ

1日12時間　英語を学習する方法。それは「生活に英語を溶け込ませる」です。これを実行することで1日12時間以上、英語学習をすることが可能です。言い換えるならば自分の脳に「母国語は英語だ」と勘違いさせて生活を送るという方法です。

冒頭で述べたように疑似留学、つまり日本にいながらして英語に囲まれる環境を作り出すことができれば英語の絶対量が増えるので赤ちゃんがいつの間にか日本語が喋れるように、我々も自然と英語が身につくようになります。

ではその具体的な方法をこれからご紹介します。

生活に英語を溶け込ませる方法

ではまずは生活に英語を溶け込ませる方法を箇条書きで書いてみます。

・普段使用しているアプリの設定言語を英語に変える
・「英語で」独り言を言う・日記を書く
・重要度・緊急性の高い状況で英語を話すことを意識する
・「英語で」海外の友達と話す
・「英語で」ニュースを見る

普段使用しているアプリの設定言語を英語に変える

今はほとんどの人がスマホを使っていますよね。その中でSNSとして使用される主なアプリは若い世代だとTik tok、Instagram や Twitter、中年代だとFacebookなどなど。LINEはコミュニケーションツールとして幅広い年代の人々が利用しています。また、最近は完全匿名性のおしゃれなSNSも増えています。最近流行りのSNSについてはこちらの記事でも紹介しています。

それらの現在すでに使用しているアプリの言語設定をすべてEnglishに変えちゃいましょう。最初は困惑するかもしれませんが、それが良い刺激になります。特に、普段使っているアプリならば「どこに何が書いてあったか」が分かるはずなので、自動的に英語が脳内変換されるようになります。

あなたがよくSNSを使用しているということは、SNSというもう1つの世界の中で生きているということです。そういったサービスの設定言語を英語に変えることで、母国語を英語に無理やり変えるという発想です。

英語を勉強する時間を決めて、机に向かって真剣に取り組む。これって3日くらいならできるけど、毎日継続して行うにはハードルが高いですよね。しかしこの方法ならば自然と生活に取り入れてしまうので、気づいたら英語に触れる環境ができあがり、生活全てが英語学習になるのです。

英語学習でおすすめのTwitterの使い方

トレンド設定を英語が公用語の国へ変更する

私はよくTwitterを利用していますが、トレンドの地域設定をアメリカやイギリス、オーストラリアに設定して現地の流行を文化まるごと吸収しています。アメリカに設定していたときは、アメフトが国民的スポーツだということや、政治に関する暴露的なニュースが多く、最近だとイーロン・マスクがよくトレンドに載っていますね。（これは日本でもトレンドになってそうですが）

英語話者に限定してフォローし、現地の文化も一緒に楽しむ

また、英語学習専用のTwitterアカウントを作成して、英語でツイートする人だけをフォローしてください。ジャンルは自分の好きなジャンルで構いません。あとは、普段どおりにTwitterを楽しむだけです。ただし、ツイートは必ず英語で行うようにしましょう。これでTwitterアプリに関して言えば、英語100％アプリになりました。

Twitterの良いことはリアルタイムの異文化に触れることができる点です。そして今まで知らなかった異文化に興味を持つことが英語学習の根本的なモチベーションにも繋がるはずです。ぜひみなさんも一度試してみてください。

海外の人と英語でやりとりをしてみる

もし勇気があれば、リプライ（返信）をして実際にやりとりをしてみましょう。英会話は苦手だという人でも文字によるコミュニケーションならば、ゆっくり時間を使って文章を考えることができるので意外と簡単に感じるはずです。

「英語で」独り言を言う・日記を書く

多くの英語上級者がよく行っている方法です。このやり方の最大のメリットは究極的に実践的だということです。英語の教科書や英検やTOEICなどの題材の中には、実生活では全く使う場面のない英語が多く含まれているはずです。

しかし、独り言の場合は自分が言いたい内容ということが前提にあるので、海外の人に自分自身について話す際に役立つはずです。自分の興味があることについて話すことができれば、会話が弾んだり、共通の趣味を持つ海外の友人ができるかもしれません。

しかし、自分の書いた英作文。合ってるのかどうか調べるのは大変だし、細かいニュアンスも指導してほしい！という英作文のプロの添削がほしい方は株式会社Ｌａｎｇ─８が運営する【 HiNative Trek 】がおすすめです。オンライン英会話と違い、予約不要なので思い立った時に英作文スキルを向上させましょう。

スマホひとつで、毎日の英語習慣を。【 HiNative Trek 】

重要度・緊急性の高い状況で英語を話すことを意識する

例えば国際線のパイロットが飛行中のトラブル時に他のパイロットや管制官とのコミュニケーションのため英語を学ぶ心構えをイメージしてください。数百人の命を預かるパイロットが英語が聞き取れなかったなんてことで事故を起こしてしまってはいけませんね。

彼らの英語力は自分だけでなく他人の命も背負っているのです。英語を学ぶ意気込みが根底から違います。みなさんが英語を学ぶ目的はそれぞれだと思いますが、こういった重要度・緊急性の高い状況を想像しながら英語を学んでみてください。より真剣に、緊張感を持って言葉に触れることができるはずです。

「英語で」海外の友達と話す

英語は使って初めて意味があります。そして昔と違い現在は、海外の方と会話することはネットさえあれば誰でも可能です。「インターネットを使った海外の友達の作り方」について記事をまとめたので、気になる方はぜひ御覧ください。

【2023年版】海外の友達の作り方 ※執筆中

「英語で」ニュースを見る

王道ですが、世界のニュースを英語で観ましょう。特にニュースキャスターの英語の発音は公式の公用英語に限りなく近い形なので、きれいな発音を学ぶことができます。また、ニュース映像と合わせて見ることでおおよそのニュースの概要は理解することができ、音声だけよりもリスニングの精度があがるでしょう。また、キャスターの言葉が100%分からなくても特定のジャンルの言葉だと予想することができます。

例えば為替に関するニュースであれば、経済に関する単語が羅列されており、covid-19に関するニュースならば医療に関係する単語が含まれているだろうと予想できますね。

洋書を読む

私はAmazon prime readingで洋書を読み漁っています。気になった本を見つけては、集中力が続くまで読むという方法で、読み切ることにこだわらずに興味の赴くままに本をダウンロードしています。

言語学習において、多読は最高の勉強法とも言われています。小学生で英語がスラスラと話せるようになった子が小さい頃から英語の小説をずっと読んでいたり、TOEICで500点台の学生が多読を2年ほど続けていたら900点以上を取得していたり、継続して洋書を読めるタイプの人にはおすすめのメソッドです。

こちらに私の個人的におすすめの洋書を紹介しておきます。
サピエンス全史で著名なユヴァル・ノア・ハラリ氏が執筆した子供向けの洋書　”Unstoppable Us”　です。