スプレー缶 ガス抜き中の爆発事故 【事例と対策】

2023年1月16日、東京の六本木でスプレー缶のガス抜き作業中に爆発事故が起こりました。事故には必ず原因があり、特に今回の事例は入念に対策をすれば防げた事故です。再びこのような事故が起こることがないよう原因と対策について公的機関の情報などを参考にし、まとめてみます。

目次

爆発の原因

物理的原因

スプレー缶には可燃性のガスが含まれている場合が多く、そのガスが原因となり火(コンロ・火花)や電気(静電気)などと反応することで発火・爆発が引き起こされます。スプレー缶が加熱されることによりスプレー缶自体が爆発した事例もあります。

人為的原因

事故の多くはスプレー缶のガス抜き中(処分時に最後まで使い切ること)やスプレー缶を高温な場所に放置しておくことで起こっています。また、ライターの火による事故はスプレー缶も含め多く起こっているので、さらなる注意が必要です。

スプレー缶による事故事例を確認する

国民生活センターが発表したスプレー缶製品の事故事例が下記のPDFから確認できます。

スプレー缶製品の事故に注意-コールドスプレー使用時とスプレー缶の穴開け時の事故も発生- (PDF)

対策

ガス抜き作業時の注意点

作業する場所

ガスには可燃物質が含まれていることを念頭に、ガス抜きは屋外で風通しが良い場所で行いましょう。とくに台所での事故事例が目立つので、絶対に台所でのガス抜きはしないでください

周囲を確認する

小さな火花で引火します。火花が発生する機器(ガスコンロ・換気扇・掃除機など)は使用を控えましょう。

中のガスを最後まで噴射する

スプレー缶を振ってシャカシャカと音がしていたら、まだガスが残っています。音がしなくなるまで、噴射し続けましょう。

スプレー缶によっては最後まで噴射する方法が異なるので、ラベルの注意書きをよく熟読してください。

参考・引用元情報

東京都くらしWEB スプレー缶の事故に注意しましょう!
大阪市HP カセットボンベ・スプレー缶の取扱いにご注意!
一般社団法人日本エアゾール協会 安全で正しい使い方
独立行政法人製品評価技術基盤機構 スプレー缶で思わぬ事故が発生しています
独立行政法人国民生活センター スプレー缶製品の事故に注

まとめ

毎年のようにスプレー缶による爆発事故が起こっています。ひとりですべての事故を防ぐことはできませんが、せめて身の回りではこのような事故が起こらないよう、火の取り扱いや可燃性ガスの危険性について定期的に学ぶ必要がありますね。

今回は事故をきっかけにこういった事故の直接的・間接的原因とその対策について調査してみました。火の周りとスプレー缶の使い方・安全な処分方法について身近な人と会話してみると良いかもしれません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次